任せてください、全ては私がなんとかしますから
悪意を覗いて善意を騙る
そういう意見もあるのだと君は笑う。だけど僕は、
決壊したあなたを密やかに愛でたい
箱の中のわたし
優しい毒の沼
幽霊屋敷にさよならを
耳元の囁きはいつも悪魔
ワン、と。たまには犬らしく鳴いてみなさい
冬の猫布団
緑のペンキで空を描く
凄いから面白いのではない
初心者優遇キャンペーン
右手にハンカチ、左手にハンマー
曇り空の君と秋晴れの僕
誘拐戯曲
どちらだっていいじゃないか、それは白でもあり黒でもあるのだから
突き立てたナイフは硝子に散る
過激な救出作戦
光にさよなら
疲れて寝てまた明日
読みかけの本に約束を
たった一人でも構わないからこの道を往く
ダッシュで奪取
下手なプレゼン
単純な話、自業自得なのである
周りから固めていく彼女のやり方
分からずやの君と流されるだけの僕
理解できないからひとりになった
ロッカーに入れっぱなしの手紙
海に沈むナニカ
留守電の罠
レタスが嫌いな理由
予備の私
何度朽ちても蘇る
深く深く知りたいのです
削れた体に接着剤
おどけたフリが上手い
ゆっくりと侵食する感覚
もういいかいと訊いたのに
脱ぎ捨てて見向きもしなくなった
線香花火で火傷
電柱の儀式
乗り込んで一発お見舞!
面に出さなければ薄情者になるらしい
リラックスすることの難しさ
村八分な扱い
雷撃に踊れ
ズレた自分の足元を見る
愁いの瞼